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2026.04.09 | カテゴリ: 採用動画 | 著者: 新井(FOKO代表)

採用動画は内製 vs 外注どっちが得?中小企業の損益分岐点を徹底計算【2026年版】

採用動画の導入を決めた経営者・人事担当者が次に直面するのが、このシンプルながら難しい問い——「自分たちで撮って編集するか、専門会社に任せるか」です。

ネット上には「内製は安い」という情報もあれば、「品質を考えると外注が正解」という意見もあります。しかし、その判断に最も重要な『人件費×時間』という視点が欠けていることが多いのです。

月給30万円の社員が1ヶ月かけて動画を作ったら、実質コストは30万円です。機材費10万円を足せば40万円。これなら外注で20万円の見積もりの方が安いかもしれません。でも、年5本作るなら話は変わります。

本記事では、実際の損益分岐点を数字で計算し、あなたの企業に「内製」「外注」「ハイブリッド」のどれが最適かを判断できる知識を提供します。2026年現在のリアルなコスト、失敗パターン、予算別プランまで、経営判断に必要なすべてを網羅しました。

採用動画の内製と外注、それぞれの定義

まず用語を明確にしておきましょう。採用動画の制作には、以下の3つのプロセスがあります。

内製とは、この3つすべてを社内で行うことです。スマートフォンで撮影し、パソコンのソフトで編集する最小構成から、プロ機材を揃えて本格的に行うパターンまで、幅があります。

外注とは、専門の映像制作会社に丸ごと委託することです。企画段階からクライアント(あなたの企業)のヒアリングを受け、構成案を提示し、撮影、編集、修正を経て納品までを一括で行います。

重要なのは、「完全内製」と「完全外注」だけではなく、部分的に外部リソースを活用する「ハイブリッド」という選択肢も存在するということです。これは後で詳しく解説します。

内製のメリット・デメリット

内製のメリット

1. 制作コストが相対的に低い(初期段階)

機材費と編集ソフト代のみで、外注の20~30万円に比べ、初期投資を10~15万円程度に抑えられます。スマートフォンがあれば、さらに安くスタートできます。

2. スピードが速い場合がある

外注では企画→提案→撮影→編集で1~2ヶ月かかりますが、内製なら急いで必要な時に数日で完成させられます。「〇月の説明会までに動画が欲しい」という時間的制約が緊迫している場合は強みです。

3. 修正が容易で、試行錯誤できる

外注だと修正回数が限定されるため「社員の顔をもっと大きく映して」「BGMを変えたい」という要望が追加費用につながります。内製なら何度でも修正でき、PDCAが回しやすい環境が整います。

4. 採用動画制作のノウハウが社内に蓄積される

撮影・編集の経験を積むことで、次年度以降の動画制作が効率化します。業界知識、ターゲット理解が深まり、より企業に合った動画が作れるようになります。

内製のデメリット

1. 人件費が重く、見落とされやすい

これが内製の最大の落とし穴です。月給30万円の社員が企画~撮影~編集に20日かけたら、見えない人件費は30万円。機材費10万円を足すと総額40万円になるのに、決算上は「機材費10万円」だけが計上され、人件費が軽視されます。

2. クオリティが安定しない

プロの映像制作者と違い、音声のレベル調整、カラーグレーディング、アニメーション制作など、高度な編集技術を必要とする場面で品質が落ちます。特に採用動画は「企業の顔」になるため、素人感が出ると信頼を損ねます。

3. 担当者に依存するリスク

動画制作の技術を持つ社員が退職したら、制作体制が一気に崩壊します。また、その社員が忙しくなると、動画制作が後回しになる傾向があります。

4. 機材投資と学習コストが実は大きい

本格的な動画を作ろうとすれば、4K対応カメラ(20~50万円)、ドローン(10~30万円)、照明・音声機材(各5~20万円)、編集パソコン(30~60万円)が必要になり、総額が100万円を超えることもあります。

外注のメリット・デメリット

外注のメリット

1. クオリティが保証される

プロの映像制作チームが対応するため、照明・音声・カラーグレーディング・アニメーション等、すべてのクオリティが高く、「企業の顔」にふさわしい動画が仕上がります。

2. 時間的負担がない

社員が撮影・編集に時間を割かずに済むため、通常業務を継続できます。月給30万円の社員が本来業務を失わない、という点では、見かけ以上に経営効率が良いです。

3. 企画の質が上がる

映像制作会社は「採用動画で何度も成功してきた」という経験を持つため、あなたの企業に最適な構成・演出・メッセージを提案してくれます。自社だけで考えるより、採用効果が高い動画が完成する傾向があります。

4. 追加費用が明確

「修正は3回まで無料、4回目以降は1回あたり◯万円」という契約が明文化されるため、予算管理がしやすいです。

5. 複雑な技術要件に対応できる

4K動画、ドローン撮影、3Dアニメーション、複数言語字幕など、高度な技術が必要な場合も対応できます。

外注のデメリット

1. 費用が高い

採用動画の相場は、シンプルな職場ツアー動画で20~50万円、密着型で50~150万円です。中小企業にとって、この費用は決して小さくありません。

2. 制作期間が1~2ヶ月かかる

企画→提案→修正→撮影→編集というプロセスに時間がかかり、急な要望に対応できません。

3. 修正回数が限定される

契約書に「修正は3回まで」と明記されることが多く、それを超えると追加費用が発生します。「思っていた内容と違った」という場合、追加費用を払うか、妥協するかの選択を迫られます。

4. 内製スキルが社内に蓄積されない

毎回外注するため、社内に動画制作のノウハウが蓄積されません。次年度以降も同じコストがかかり続けます。

5. 営業資料や急な修正に対応しにくい

「採用説明会で見せる資料用に、この部分の動画を3日で作ってほしい」という突発的な要望は、外注では対応不可能です。

損益分岐点を数字で計算する

ここからが最も重要な部分です。実際の数字で、内製と外注の損益分岐点を計算します。

シナリオ1:年1本制作する場合

内製の総コスト

  • 機材費一式:10万円(スマートフォン利用、三脚・マイク・照明・編集ソフト)
  • 社員の人件費:30万円(月給30万円の社員が1ヶ月かけて企画~撮影~編集)
  • 合計:40万円

外注の総コスト

  • 制作費用:30万円(シンプルな職場動画の相場)
  • 合計:30万円

年1本なら、外注が10万円安いという結果になります。さらに、社員が1ヶ月通常業務を失うコスト(営業活動の停止、人事業務の遅延など)を考えると、外注の方が経営効率が高いと言えます。

シナリオ2:年3本制作する場合

内製の総コスト

  • 機材費一式:10万円(1年目のみ、2年目以降は減価償却)
  • 社員の人件費:90万円(月給30万円の社員が3ヶ月かけて)
  • 合計:100万円

外注の総コスト

  • 制作費用:30万円 × 3本 = 90万円
  • 合計:90万円

年3本でも、ほぼ同等のコストです。ただし、2年目以降は機材費がかからないため、内製の方が少し有利になる可能性があります。

シナリオ3:年5本以上制作する場合

内製の総コスト

  • 機材費一式:10万円(初年度)
  • 社員の人件費:150万円(月給30万円の社員が5ヶ月かけて)
  • 1年目合計:160万円
  • 2年目以降:150万円/年

外注の総コスト

  • 制作費用:30万円 × 5本 = 150万円
  • 毎年150万円

年5本以上なら、内製が圧倒的に有利になります。初年度は機材費がプラスされるため160万円ですが、2年目以降は150万円で、同じコストで済みます。ただし、これは人件費を「固定的にかかる」と仮定した場合です。

損益分岐点のまとめ

制作本数 内製コスト 外注コスト 判断
年1本 40万円 30万円 外注が有利
年2本 60万円 60万円 同等(初年度は内製が高い)
年3本 80万円 90万円 内製が有利
年5本以上 150万円~ 150万円~ 2年目から内製が圧倒的に有利

注意:人件費の計算方法

上の計算では「月給30万円の社員が、その月の全時間を動画制作に費やす」と仮定しています。実際には、その社員は本来業務もあるので、実質負担は「月給30万円 × 動画制作に費やした日数÷営業日数」で計算してください。

例:月給30万円の社員が、月20営業日中5日を動画制作に費やす場合→ 30万円 × 5÷20 = 7.5万円/月

内製に向いている企業の条件

損益分岐点の分析から、以下の条件に当てはまる企業は、内製を選ぶべきです。

1. 年3本以上、定期的に動画を制作する予定がある

採用シーズンごと、四半期ごとなど、継続的に動画を制作する計画があれば、機材投資のメリットが出ます。

2. 採用動画以外にも、営業資料や社内教育動画など、動画を活用する予定がある

採用動画だけでなく、営業プレゼン用、従業員教育用など、複数の用途で動画を作成する予定があれば、機材の稼働率が上がり、初期投資の価値が高まります。

3. 社内に動画制作スキルを持つ、または学習意欲のある社員がいる

編集ソフト(Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro)の習熟度がある、または学習する時間を確保できる社員が必須です。

4. スピード感が求められ、修正が頻繁に発生する可能性がある

「説明会に間に合わせたい」「社長のコメントを差し替えたい」という柔軟性が必要な環境では、外注より内製の方が対応しやすいです。

5. 予算の制約はあるが、時間的余裕がある

「30万円の予算はないが、社員の時間は何とか確保できる」という企業は、内製を選ぶしかありません。

内製に向かない企業

逆に、以下に当てはまる企業は、内製を避けるべきです。

外注に向いている企業の条件

1. 年1~2本の制作に限定される

機材費を回収できない本数なら、外注の方が経営効率が高いです。

2. 高いクオリティが求められる

採用ブランディングで「企業の顔」になる動画なら、プロに任せた方が確実です。内製で失敗するリスク(音声が悪い、映像がぶれている、テロップが分かりにくい)を避けられます。

3. 社内に動画制作スキルがない

一から学習する時間がない、あるいはそのスキルを持つ人材を雇う計画がない場合は、外注一択です。

4. 納期が短い

「2週間で完成させてほしい」という場合、内製では難しいです。外注なら対応可能です(ただしラッシュ料金がかかる可能性あり)。

5. 修正が少ないと見込まれる

企画から実行までが明確で、修正が想定されない場合、外注のコスト構造がシンプルになります。

ハイブリッド運用という第3の選択肢

内製か外注かの二者択一ではなく、「部分外注」という方法も検討する価値があります。これがハイブリッド運用です。

ハイブリッド運用のパターン

パターン1:撮影は内製、編集は外注

社員がスマートフォンで職場風景を撮影し、編集専門会社に素材を送って、テロップ・BGM・カラーグレーディング・アニメーション等を施してもらいます。

コスト目安:月5~10万円

パターン2:企画は内製、撮影・編集は外注

社内で「こういうメッセージを伝えたい」という企画を立て、撮影と編集は専門会社に委託します。外注より安い相場(15~25万円)で対応してくれる会社もあります。

パターン3:短編複数本を内製、メインの動画を外注

SNS用や転職サイト用の短編動画(15~30秒)は社内で作成し、採用サイトのメイン動画(3分程度)は外注します。SNS素材は継続的に内製で回しながら、クオリティが求められる部分は外注でカバーするやり方です。

ハイブリッド運用のメリット

ハイブリッド運用が最もおすすめな理由

多くの中小企業にとって、ハイブリッド運用が最もバランスの取れた選択肢だと考えます。理由は以下の通りです。

年3~4本制作する企業を想定すると、

特に「動画制作の経験を積みたい」「将来的には完全内製も視野に」という企業には、ハイブリッドから始めて、スキルが蓄積されたら完全内製に移行する戦略がおすすめです。

内製する場合の最低限揃えるべき機材と人材

内製を決めた場合、何を揃えるべきか、具体的に説明します。

最小構成(予算:8~15万円)

撮影機材

編集環境

合計初期投資:8~15万円

この構成で、「職場風景を撮って、BGMとテロップを付ける」程度の動画なら十分に制作できます。

本格構成(予算:50~100万円)

「採用サイトのメイン動画」「プレゼン資料として使う高品質動画」を目指す場合、以下を揃えるべきです。

撮影機材

編集環境

合計初期投資:50~100万円(月額費用:5,000~8,000円)

この投資は、「年5本以上制作する」「複数年かけて償却する」という前提で成り立ちます。

必要な人材スキル

企画・ディレクション

撮影

編集

これらすべてを1人で習得するのは時間がかかるため、最初は「企画+撮影は社員、編集はフリーランサーに委託」という組み合わせがおすすめです。

外注する場合の予算別プラン

外注を選んだ場合、予算別にどのような動画が作れるのか、具体的に説明します。

予算20万円のプラン

制作内容

特徴

おすすめな企業:スタートアップ、小規模企業、とにかく予算が限定的な場合。まずは「採用動画を試してみたい」というフェーズに向いています。

予算50万円のプラン

制作内容

特徴

おすすめな企業:中小企業の多くがこのクラスです。「採用ブランドを構築したい」という意識がある企業が選ぶことが多いです。

予算100万円のプラン

制作内容

特徴

おすすめな企業:採用ブランドを全国で展開したい、大規模採用を予定している企業。この動画を軸に、SNS・転職サイト・説明会で活用し、複数の用途で回収する計画がある場合、投資対効果が高くなります。

予算200万円以上のプラン

制作内容

特徴

おすすめな企業:大手企業、国際展開をしている企業、採用に特別な力を入れている上場企業など。この場合、動画は「採用ブランド戦略の中核」として機能します。

FOKOのモニター企画:10万円で採用密着動画を制作

FOKO(当社)では、現在立ち上げフェーズのため、先着3社限定で10万円(税別)のモニター企画を提供しています。これは「採用密着動画」で一般的な20~30万円の相場から見ると、50~70%の割引率に相当します。

制作品質は通常プランと変わらず、企画から撮影・編集・活用提案まで一貫して対応します。中小企業向けの最高のエントリーポイントとなるため、ぜひ検討してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 採用動画を内製する場合、最初にいくら必要ですか?
最小構成で8~15万円程度です。スマートフォン(既有資産で代用可)、三脚2,000~5,000円、マイク3,000~10,000円、編集ソフト月額1,000~3,000円、照明器具5,000~20,000円が必要です。ただし、人件費(社員の撮影・編集時間)は別途発生し、月給25万円の担当者が1ヶ月費やせば25万円のコストがプラスされます。総額では30~40万円が初期投資の実態です。
Q2. 内製と外注の損益分岐点は何本の動画ですか?
企業の月給水準により異なりますが、一般的には3~5本が目安です。年1本制作なら外注が圧倒的に有利。年5本以上制作予定なら機材投資と内製チームの構築を検討すべきです。具体例:月給30万円の社員が年間24日(月2日)費やす場合、年間人件費180万円。外注で月25万円×12ヶ月=300万円かかるなら、内製+機材費で約80万円に抑えられます。
Q3. 内製で失敗しやすい4つの罠とは何ですか?
(1)企画不足のまま撮影を始める→クオリティ低下、(2)スマートフォンだけで撮影→音声が悪い、映像がぶれる、(3)編集者の技術不足→アニメーションやカラーグレーディングが分かりにくい、(4)1人で企画~撮影~編集を担当→時間がかかりすぎ、ミスが増える。これらを回避するには、企画は外部専門家に相談し、撮影は複数人、編集は社外スキルを活用することが重要です。
Q4. 外注で予算が20万円の場合、何ができますか?
20万円の予算では、シンプルな職場風景動画(3~5分程度)か、複数の短編動画(15~30秒×3~4本)が制作できます。FOKOのモニター価格10万円(税別)では、さらにリーズナブルに高品質な採用密着動画を実現できます。ただし、修正回数や細かいカスタマイズは制限されることが一般的なため、初回は施工会社との打ち合わせで必ず予算内での仕上がりを確認してください。
Q5. ハイブリッド運用(部分外注)のメリットは何ですか?
企業内で簡易動画(スマートフォン撮影)を制作しつつ、編集やアニメーション加工を外部に依頼する方法です。メリットは(1)人件費を削減できる(撮影スタッフが少なくて済む)、(2)クオリティを担保できる(プロの編集)、(3)内製スキルが蓄積される(次回以降の改善が容易)です。予算目安は月5~10万円で、月1~2本の動画制作を継続的に回せます。
Q6. 採用動画の本当の成功指標は何ですか?
費用ではなく、採用成果で判断すべきです。(1)応募数の増加、(2)内定辞退率の低下、(3)入社後1年以内の離職率低下、の3つが重要です。例えば100万円かけた外注動画でも採用人数が増えなければ無駄ですが、10万円の内製動画で離職率が20%低下すれば、人材獲得コストは劇的に低下します。動画の評価は、制作費ではなく『採用効果÷費用』で計算することが重要です。

まとめ:あなたの企業に最適な選択を

採用動画の「内製 vs 外注」の判断は、シンプルな「どちらが安いか」という計算では決まりません。以下の3つの軸で総合的に判断すべきです。

判断軸1:制作本数(コスト効率)

判断軸2:クオリティ要求度(品質)

判断軸3:リソース状況(人・時間)

多くの中小企業にとって、最初はハイブリッド運用(撮影内製+編集外注)から始めることをおすすめします。理由は以下の通りです。

ただし、「1本だけ、高品質な動画が必要」という場合は、迷わず採用動画の費用相場ガイド →を参考に外注を選ぶべきです。

また、採用密着動画とは何か →についても理解を深めることで、内製でも外注でも、効果の高い動画制作につながります。

最後に、採用動画の最大の価値は「費用対効果」です。安い動画でも採用成果を生めば成功、高い動画でも採用人数が増えなければ失敗です。その視点から逆算して、内製か外注かを選択することが、経営判断として正しいのです。

ぜひ、本記事の損益分岐点の計算と、判断軸3つを参考に、あなたの企業に最適な選択肢を検討してください。

採用動画の内製・外注について、まずは無料相談を

「うちの企業は内製がいいのか、外注がいいのか」判断が難しい場合は、元採用担当の代表がお話を伺います。
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