YouTube採用動画の効果測定|見るべき指標と改善サイクルの回し方

採用動画を制作・配信した後、本当に効果があるのかを測定できている企業は少ないでしょう。「視聴回数は増えているけれど、応募につながっているのか」「どの指標を改善すべきか」という疑問も多いはずです。本記事では、YouTube採用動画の効果測定指標、KPI設定方法、A/Bテストの実施方法、PDCAサイクルの回し方を、実務ベースで解説します。

この記事を読むと…
  • YouTube採用動画で見るべき指標が分かる
  • KPI(重要業績評価指標)の設定方法が分かる
  • 効果測定のPDCAサイクルを回す方法が分かる

YouTube採用動画で最も重要な4つの指標

採用動画の効果測定において、最も重要な指標は以下の4つです。

指標1:視聴回数(月間)

『その月に何人が動画を見たか』を示します。初期段階の目安は『月50〜100視聴』で、成長期には『月300〜500視聴』を目指します。

重要:視聴回数が多いだけでは採用効果は高くありません。むしろ『動画の質』『視聴維持率』『応募転換率』の方が重要です。

指標2:視聴維持率

『動画を最後まで見た人の割合』を示します。YouTube Analyticsの『視聴維持率グラフ』で「どこで視聴者が去るのか」が見えます。

例えば『3分の動画で1分30秒時点で視聴者が急減』という場合、その部分の内容(トーク、シーン、テンポ)を改善すべき信号です。

指標3:クリック率

『動画から求人票へ遷移した人の割合』を示します。計算式は『クリック数 ÷ 視聴数』です。

指標4:応募転換率

『採用動画視聴者から実際に応募に至った人の割合』を示します。

計算方法は『動画経由の応募数 ÷ 動画の総視聴数』です。ATS(採用管理システム)の『流入元追跡機能』を使って計測します。

YouTube Analyticsで確認すべき5つの項目

項目1:日別視聴数の推移

『配信直後は視聴数が多い』『時間とともに視聴数が減少する』といった傾向を確認します。SNS配信、説明会での利用により『視聴数が急増する日』があれば、それが『効果的な配信タイミング』の証拠です。

項目2:クリック数・クリック率

『説明欄のリンク』『動画内に設置した外部リンク機能』経由で、何人が求人票をクリックしたかを確認します。

項目3:視聴維持率グラフ

『どこで視聴者が去ったか』を秒単位で確認できます。『15秒時点で25%が去った』という場合、冒頭のシーンが『退屈』という信号です。

項目4:ユーザー属性(年齢・地域・デバイス)

『どの年代が見ているか』『PC/モバイルどちらからが多いか』を確認します。例えば『20代が70%』なら、Z世代採用に成功している証拠です。

項目5:関連動画へのクリック数

複数の採用動画がある場合『動画A視聴後に動画Bを見た人が何人か』を確認できます。これは『採用ブランドへの関心度』を示します。

採用動画のKPI(重要業績評価指標)設定方法

採用動画の成長段階に応じて、KPIを段階的に設定します。

成長段階 期間 視聴数 視聴維持率 クリック率 応募転換率
初期段階 1〜3ヶ月 月50以上 40%以上 2%以上 測定中
成長期 4〜6ヶ月 月300以上 45%以上 5%以上 1%以上
成熟期 7〜12ヶ月 月1000以上 50%以上 8%以上 3%以上

重要:これらのKPIは『自社の採用規模』に応じて調整してください。月1人の採用なら『月100視聴で1応募』が目標になりますが、月5人採用なら『月500視聴で5応募』が目標です。

採用動画のA/Bテスト:3つのテスト手法

YouTube採用動画の効果を最大化するために、以下の3つのA/Bテストを実施します。

テスト1:動画タイトルのA/Bテスト

同じ動画で『異なるタイトル』を試します。例えば:

各パターンを1週間ずつ試し『クリック率』『視聴数』を比較します。クリック率が高いタイトルに統一します。

テスト2:サムネイルのA/Bテスト

動画のサムネイル(動画一覧に表示される画像)を比較します。

サムネイルは『クリック率』に最も大きく影響します。2週間ずつ試し『視聴開始率』が高いサムネイルを採用します。

テスト3:動画長のA/Bテスト

同じコンテンツで『異なる長さ』の動画を配信します。

『視聴維持率』『クリック率』『応募転換率』を比較します。Z世代採用なら『3分版』が効果的である傾向があります。

採用動画のPDCAサイクル:月単位での改善ステップ

ステップ1:Plan(企画)

『この月のA/Bテストは何をするか』『改善の仮説は何か』を立てます。

例:「サムネイルを『テキスト強調版』に変更したら、クリック率が10%上がるのでは」という仮説。

ステップ2:Do(実行)

YouTube上で『タイトル変更』『サムネイル変更』『説明欄修正』等を実行します。

ステップ3:Check(確認)

2週間後、YouTube Analyticsで『前月比較データ』を確認します。『クリック率は上がったか』『視聴維持率は変わったか』を数字で確認します。

ステップ4:Act(改善)

テスト結果に基づいて『採用する改善』『破棄する改善』を決定します。 成功した改善は『恒久化』し、失敗した改善は『新しい仮説』を立てて再テストします。

応募転換率を上げるための3つの施策

施策1:説明欄に『求人票へのリンク』を明記

動画の説明欄に『求人票URL』を最初に表示します。簡潔な『応募へのCTA(Call To Action)文』も合わせて記載します。

例:「この企業に興味を持たれた方は、下記をクリックして求人票をご覧ください」

施策2:動画の最後『15秒のCTA』を挿入

動画の最後に『15秒のテロップ』を表示し『求人票へのリンク』を促します。『フロントエンド動画で興味を持った視聴者』が『そのまま応募に進む』流れを作ります。

施策3:YouTube内『上部に表示される外部リンク機能』を活用

YouTubeの『メンバーシップ機能』が使える場合『外部リンク機能』で『求人票へのリンク』を設置できます。これにより『動画視聴中にリンクをクリック』できます。

よくある質問(FAQ)

Q. YouTube採用動画の効果測定で最も重要な指標は何ですか?
『視聴維持率』『クリック率』『応募転換率』の3つが最も重要です。視聴回数が多くても『途中で視聴者が去る』なら、採用効果は低いです。また『動画は見たけど、求人票をクリックしない』なら、採用につながっていません。
Q. YouTube Analyticsで何を確認すべきですか?
以下の5つを確認します:(1)日別視聴数の推移、(2)クリック数・クリック率、(3)視聴維持率(グラフで『どこで視聴者が去るか』を確認)、(4)ユーザー属性(年齢・地域)、(5)関連動画へのクリック数です。
Q. 採用動画のKPIはどのように設定すべきですか?
段階的に設定します:(1)初期段階:月間視聴数100以上、視聴維持率40%以上、(2)成長期:月間視聴数500以上、クリック率5%以上、(3)成熟期:月間視聴数1000以上、応募転換率3%以上。自社の採用規模に応じて調整してください。
Q. YouTube採用動画でA/Bテストをする場合、何を比較すべきですか?
(1)動画タイトル:『求職者向けキーワード』vs『採用者向けキーワード』、(2)サムネイル:『顔が見える』vs『テキスト強調』、(3)動画長:『3分版』vs『5分版』です。各パターンを2週間ずつ試し、クリック率と視聴維持率を比較します。
Q. 採用動画の『応募転換率』を上げるには何をすべきですか?
(1)動画の説明欄に『求人票へのリンク』を明記、(2)動画の最後に『15秒のCTA(Call To Action)』を入れ『応募へのリンク』を表示、(3)YouTube内の『上部に表示される外部リンク機能』を使って求人票に誘導することが重要です。
Q. 採用動画のPDCAサイクルを回すペースはどのくらいですか?
月1回のペースが理想的です。YouTube Analytics で月間の数字を確認し、施策の改善点を決定します。『動画タイトル変更』『サムネイル変更』『説明欄の修正』など『実行可能な改善』から始めることが重要です。

採用動画の効果測定は『継続的な改善』が鍵です。「毎月1つ改善する」という『小さなPDCA』を回すことで、長期的には『クリック率が倍になった』『応募数が3倍に増えた』という結果につながります。

採用動画の制作期間インタビュー動画の制作費用についても、詳しく解説しています。

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新井|FOKO代表

元採用担当として10年以上の実務経験を持つ。100名を超える採用面接に携わった経験から「採用動画が採用を変える」ことを確信。FOKOを立ち上げ、採用に困る中小企業を支援している。

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